通訳スタッフの心構え

韓国語通訳スタッフの心構え

 

仕事を誠実に行うという点は翻訳と同じですが、通訳というのは自分のペースでリサーチをしたり、間違いを後になって訂正したりということが難しい業務です。本番は一度きりでやり直しはききませんし、現場での突発的なトラブルにも臨機応変に対応できる能力が求められます。
そのため、何よりも事前準備が大切になります。現場で最高のパフォーマンスを発揮するためには、前もって渡された資料があればそれを読み込むことはもちろん、クライアントに関する情報や当該分野における専門用語をチェックしたり、予備知識を仕入れておいたりすることが大変重要です。そういった事前準備を怠り通訳の現場に立ってしまうと、通訳スキル自体がいかに高いものであっても、いざ現場に立った時には単なる一般人になってしまいます。
通訳者が通訳をする対象は書類ではなく、生身の人間の話す生きた言葉です。話す時の癖や訛り・方言・声の大小といったスピーカーの個性も顕著に現れます。また、スピーカーが必ずしもその言語のネイティブだとは限りません。翻訳者は、そういった様々なバックグラウンドを持つスピーカーの通訳に対処できなければなりません。「スピーカーが標準語を喋ってくれない」「スピーカーがネイティブではない」などの理由でパフォーマンスが極端に落ちたり、通訳ができないなどということがあってはなりません。